キミの心の声を聞かせて

「とにかく…怖いの」


そう絞り出すように言った。


「ふぅ~ん。怖いね。じゃあ、アンタは単に臆病者ってわけか」


「なっ…なんであたしが臆病者なんですか?」


それに、よく考えてみたら。


シュンと、まともに話すの、これが初めてのような気がするんだけど。


それなのに、なんで急に、そんな事言われなきゃいけないわけ?


わけ分かんない。



「シュンには、関係ないでしょう?」



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