キミの心の声を聞かせて
「恭子、元気だったか?」
「いきなり来るなよな。驚くだろう」
ヨッシーとシュンも親しそうに笑って話してるし。
あたしは1人、蚊帳の外にいるみたいで
心の中に、真っ黒な分厚い雲が広がっていくのを感じた。
何も言えなくて、見てるだけしかできないでいたら
綺麗の人と目が合った。
恭子さんという人は、あたしにニコッと微笑んだ。
笑顔も…素敵な人。
「あなたが、智樺ちゃんね」
「へっ?あ、はい」
どうして…あたしの事を知っているんだろう?
「雄大から聞いたの」
「えっ?雄大先輩から…」
雄大先輩と、恭子さんって、どんな関係なんだろう?