キミの心の声を聞かせて
シュンと雄大先輩との関係もこれといって変わりはなくて
あるとすれば…
シュンとは、腹を割って話せるというか、初めての“男友達”という関係を築いていた。
というより、正解に言うと、シュンが“友達”という関係を築いてくれたと言った方が正しいかも。
シュンは、あたしが気を使わなくていいようにしてくれているんだよね。
ホント…シュンを振ったあたしは、大袈裟だけど、きっと世界一バカなのかもしれない。
ちなみに、雄大先輩とは…
「智樺ぁ~ちょっと肩凝ったから肩揉んでぇ~」
相変わらず、悲しいぐらいにあたしは女の子扱いされてないようで
それとも単に言いやすいだけなのか
最近は「肩揉んで」や「腕揉んで」ばっかりで、雄大先輩のマッサージ師みたいになっていた。