キミの心の声を聞かせて
「ねぇ…もしかして…マサカだと思うけど…そのライブ…あたしも出るの?」
そんなマサカねぇと怖ず怖ずと聞くと、3人は声を揃えて
「「「当たり前だ」」」
と、怖いぐらいに真面目な顔で言った。
「そう…ですよね…。あたしも、出るんですよね…」
アハハハ…できれば現実逃避したい。
そんなお祭りのステージでライブだなんて無理に決まってるじゃない。
歌だって、ようやくまともに歌えるようになったっていうのに…。
あたしの歌を、お祭りに来ている人達が聴いてくれるか不安でいっぱいだし。
「あたしで、つとまるのかな…」
ボーカルだもん。責任重大だよ…。
今まで感じた事のないプレッシャーに押しつぶされそうで
床にしゃがみ込んで膝を抱えた。