キミの心の声を聞かせて
学校からの帰り道。
まだ少し大きいランドセルを背負った女の子達とすれ違った。


まっすぐでキラキラした瞳達。


きっと学校が楽しいんだろうな…。


あたしも…そうだったしな…。


ふぅ~と重たいため息がこぼれ落ちた。

子供は、時に残酷で、人を簡単に傷付ける。


それが、どんなに惨いことかも…分からないまま…。




ふと立ち止まり見上げた空は、眩しいぐらいに輝いている。


手をかざして太陽の光を見つめた。


指の隙間から差し込む眩しい光。


その光は、あたしの心の奥にできた真っ黒な影を映し出しているようで…。


あたしは、太陽から逃げるように背を向けて歩き出した…。



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