キミの心の声を聞かせて

「もちろん来たよう!!智樺の初ライブだもん」


「美紀ぃ~」


もう、嬉しくて泣いちゃいそうだよ!!そんなあたしの腕に、自分の腕を回してきた美紀。



「えっ?」と思って美紀の顔を見たら

「さてと、智樺。変身しようか」


ニマッとイタズラっぽい意味深な笑みを浮かべた。



「へ、変身?」


「そう、変身」


そういえば、昨日雄大が電話でそんな事言ってたなぁ。いつものあたしじゃない格好とかなんとか…。


「美紀、お前遅すぎだぞ。とにかく急いで頼むな」


雄大達は、美紀にそう言うとテントを出て行った。


“???”マークが頭の中で泳いでいるあたしの服を


「智樺…脱いで!!」


と叫びながら、美紀が脱がせ始めた!!


「えっ!?ちょっ!?なんでぇ!?」



テント内に、あたしの叫び声が響き渡った。




< 188 / 402 >

この作品をシェア

pagetop