キミの心の声を聞かせて
「もちろん来たよう!!智樺の初ライブだもん」
「美紀ぃ~」
もう、嬉しくて泣いちゃいそうだよ!!そんなあたしの腕に、自分の腕を回してきた美紀。
「えっ?」と思って美紀の顔を見たら
「さてと、智樺。変身しようか」
ニマッとイタズラっぽい意味深な笑みを浮かべた。
「へ、変身?」
「そう、変身」
そういえば、昨日雄大が電話でそんな事言ってたなぁ。いつものあたしじゃない格好とかなんとか…。
「美紀、お前遅すぎだぞ。とにかく急いで頼むな」
雄大達は、美紀にそう言うとテントを出て行った。
“???”マークが頭の中で泳いでいるあたしの服を
「智樺…脱いで!!」
と叫びながら、美紀が脱がせ始めた!!
「えっ!?ちょっ!?なんでぇ!?」
テント内に、あたしの叫び声が響き渡った。