キミの心の声を聞かせて

雄大と一緒に、ヨッシーから言われた場所に行くと


そこは、人混みから外れた場所にある空き地で


ヨッシーとシュンと美紀。それと、3人の知らない怖いお兄さん達に囲まれている

「誰?」と怖いお兄さん達の事を雄大に聞いたら「ヨッシーの知り合い」と教えてくれた。

ヨッシーの知り合いって…どんな関係なんだろう?


少し気になったけど…今は、この目の前の問題をどうにかしなきゃね…。


だって、あたしの目の前には、植松と高津洋子が悔しそうな瞳で、あたしを睨みつけているんだから。


「遅くなってすみません」


雄大が、ヨッシー達に何かを言っている間、あたしはゆっくりと高津洋子に近づいた。


「やっぱり…あんたの仕業だったんだ…高津さん」



どこまでも、あたしの邪魔をするつもりなんだ。


「なによ?だからどうだっていうのよ?」


スッカリ開き直っている高津洋子は、あたしから視線を逸らさないままキッと睨みつけるけど



気のせいか、その視線は怯えているように見えた。




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