キミの心の声を聞かせて

そして、高津洋子の腕を掴んだ。すると「なにすんのよ!?触らないでよ!」と叫びながら、腕を振り解こうとする高津洋子の腕をギュッと握りしめて



「いいから、来て!!」と大声で言うと、高津洋子は、キッと睨みながら付いてきた。


「お、おい、俺は!?」

よっぽどヨッシー達と一緒にいるのが嫌のか?自分も連れて行けと叫ぶ植松。



「植松くんは、そこで待ってて。あとで高津さん送ってもらうから。逃げないでよ」


と釘をさして言うと「俺が見張っとくよ」と雄大が植松の腕を逃げないように掴んだ。



「お願いね」と雄大に告げて、みんなから少し離れた場所に移動したあたし達。




「ここでいいかな」

そう言って、高津洋子の腕を放すと「痛いじゃない!あんた、何様のつもりなの!?」


罵声が静まり返った空き地に響いた。



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