キミの心の声を聞かせて
「それはこっちの台詞だよ。あんたこそ、何様のつもりなのよ!?」
負けじと叫んだ。
あんたに言いたい事は山ほどあるし、言うだけじゃ足らない想いだって沢山ある。
キッと睨みつけると
「なんか文句あんなら殴ればいいじゃん」
言葉を捨て吐くように言った高津洋子。
そりゃあ、殴れるものなら殴りたいけど、あたしは暴力は嫌いだから。
「殴ったりしないよ。だからさ、そんなに怯えないでよ」
高津洋子の瞳を真っ直ぐ見ながら言った。
「はぁ!?誰が怯えてるって!?」
言葉は乱暴だけど、あたしには強がって虚勢を張っているようにしか見えなかった。
「あんたさ、1人だと何もできないんだね?」
ボソッと呟いた。