キミの心の声を聞かせて
教室を後にすると、そこには誰もいなくて「1人なの?」と聞くと「そうだけど」の返事。
そのまま何も話さないまま、連れて来られた場所は誰もいない南校舎の屋上だった。
空には、雲が一つもなくて、青空がパァーとどこまでも広がっている。
「なに?あたしに、なんか用なんでしょう?」
そう聞くと、高津洋子は突然
「…ごめん!!」と言うと頭を下げた。
「えっ!?ど、どうしたの!?」
余りにも、余りにも予想外の高津洋子の行動に驚いて、そう口走ったあたしに、もい一度
「いじめて…ごめん!!」と頭を下げた。