キミの心の声を聞かせて
家族の形
「ただいまぁ」
軽音部の練習を終えたあと
いつものように雄大に送ってもらいながら7時過ぎ頃に帰ってきたあたしの耳に聞こえてきたのは
「なにすんのよ!?」
母の叫び声だった。
「な、なに!?」
慌てて声が聞こえてきたリビングに向かうと
「お前が酒を飲むからだろう!」
父が、母の頬を叩いていた…。
「ちょっと!?やめてよ!!」
慌てて止めに入るけど「子供は黙ってろ!!」と父はあたしの言葉を聞いてくれない。
「なんで叩くのよ!?」
父と母の間に入って聞くと「外でお母さんが酒を飲んで酔っ払っているからだ!!」と、怒りに満ちた表情で大声をあげた。