キミの心の声を聞かせて
次の日の朝。結局、夜中の1時頃に帰ってきた父は
少し眠たそうな瞼を擦りながら、いつものように、母が作った朝食を食べた。
母も、いつものように、父の隣で朝食を食べている。
父が帰って来るまで、起きて父の帰りを待っていた母。
時々、あたしに父の文句を言っては愚痴ったりして何度か「離婚するよ」なんて事も言う母だけど
結局は、父と別れる事なんてできなくて。
それは父も同じで…。
文句を言いながら喧嘩をして泣いては
お互いの事を、よく分かってたりする両親を、あたしは時々「なんなのよ?うちの親は?」と思いながら
結局は、好きなのかもしれない。