キミの心の声を聞かせて
「早く食べないとなくっちゃうよ!!」
ニコッと微笑みかけてくれる恭子さん。
いいなぁ。あたしも、恭子さんみたいに素敵な人になりたい。
あたしは、いつの間にか、綺麗で優しい恭子さんに憧れを抱くようになっていた。
半面、あたしが恭子さんみたいになったら
そしたら、雄大も、少しは、あたしの事…1人の女の子として見てくれるのかな…。
…って。妹が、そんな事考えたらいけないよね。
「あたしにも下さいよ!!」
慌てて恭子さん達の元に駆け寄ると
「はい、これ智樺ちゃんの分」
笑顔の恭子さんがくれたのは、雄大が奢ってくれると言ってたアイスだった。