キミの心の声を聞かせて
「なにお前意識してんだよ?エッチだなぁ」
真顔でサラリと恥ずかしくなることを言う雄大。
「なっ!?変なこと言わないでよ!!バカ!!」
雄大のスネをビーサンで蹴った。
「イテッ」と顔を歪ませながら痛がる雄大を無視して「着替えてくる」と更衣室に向かった。
雄大のバカ。ガキというか、デリカシーがないというか…。
なんで、あたし。あんな奴の事
好きになっちゃったんだろう…。
あんな鈍感男の事。
更衣室の棚にバックを置いて
「はぁ~」と深いため息がこぼれた。