キミの心の声を聞かせて
溢れ出す想い
ザァーザァーと、静かな空間に波の音と、自分の鼓動だけがハンパないぐらいに響いてる気がした。
「それって…どういう意味…?」
勇気を出して聞いてみた。もしも…もしも…って、あたしの中で、雄大に対する期待が溢れそうで
どうにかなりそうだ…。
雄大は、立ち上がると、あたしに背を向けて、また髪を右手でワシャワシャと掻きあげて黙り込んだまま俯いてる。
「ゆう…だい?」
立ち上がり、雄大に少しだけそっと近づくと
クルリと突然体の向きを変えて、真っ直ぐとあたしを見つめる雄大。
「俺さ…俺…お前のこと…」
えっ…?なに…?それって…
雄大の言葉を、ジッと待っていた時だった。
「オォーイ!!雄大!!智樺!!」
遠くからヨッシーの声が聞こえてきて振り返ったらヨッシーとシュンが「探したぞう!!」とこっちに駆け寄ってきていて
その少し後ろから…
「待ってようぉ!」
息を切らしながら、スタイル抜群で黒のビキニ姿の恭子さんが息を切らしながら走っていた。