キミの心の声を聞かせて
「キミが好き」
それから、みんなと一緒に波打ち際でヨッシーが持ってきていたビーチボールでバレーをして遊んだ。
汗だくになって、ロングTシャツが肌に纏わりつく。
パタパタとTシャツの胸元を掴んで仰いでいたら
「お前、泳いでこぉ~い!」とヨッシーから背中を押されてイキナリ海の中に入れられた。
「チョッ!?ヨッシー!?」と怒ると「せっかく海に来たんだ、泳がないなんて損だろう」って。
そりゃ、そうだけど…濡れると体のラインが分かるじゃん。だから泳がなかったのにと波打ち際に座りながらブツブツ文句を言ってたら
「そうだ!」と雄大の声が聞こえてきたと思ったら
横から思いっきりバシャッと海水を浴びせられた。
「ちょっと!?雄大!?」
何するの!?って思ってたら
「気持ちいいだろう!?」って明るい笑顔に、怒る気持ちもなくなって
いつの間にか立ち上がり、笑いながらみんなに海水をかけまくってるあたしがいた。