キミの心の声を聞かせて

「ほ、本当に!?」


思わず身を乗り出して聞くと、雄大とシュンも


「あぁ、いいよ。この歌詞。智樺が伝えたい想いがよく伝わってくるし。俺は好きだよ。この歌詞」

満面の笑みで、そうハッキリと言ってくれた雄大。


「ありがとう…雄大」



「あぁ、智樺らしいな」と、やったじゃんと微笑んでくれるシュン。


「頑張ったな」と口々に誉めてくれる3人の言葉に、嬉し涙がポロリとこぼれた。


「あ、ありがどう…」


顔をグチャグチャにしながら泣くあたし。

いつの間にか泣き虫になっていたようだ。



「お前さぁ、泣くか笑うか、どっちかにしろよ」と苦笑いするヨッシー達に



「だって…うれしすぎて…」


「お前、面白いな」とアハハハッと笑いながら、あたしの頭を撫でるヨッシー。

雄大とシュンも「頑張ったな」って、あたしの頭を優しく撫でた。


3人に認めてもらえた…。そう思うと、また1つ3人に近づけたような気がして

それがまた嬉しくて、あたしの嬉し涙は止まることなくボロボロとこぼれ落ちた。




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