キミの心の声を聞かせて

「俺はさぁ『心の声』ってタイトルに付けたいんだけど」


雄大が、歌詞を見ながら言った。


「ここにほら、『心の声』って書いてあるだろう?それに最後の言葉。俺さ、これ、そのままタイトルにいいんじゃないかって思ってるんだけど」



雄大の言葉で歌詞の一番最後の言葉を見つめ合うあたし達。


「なるほどね。いいんじゃないか?」

ヨッシーがそう言うと「俺もいいと想うよ」とシュンが言った。


「じゃあ、決まりでいいか?智樺」



雄大が、あたしの顔を真っ直ぐ見つめた。

「うん。いいと想う。あたしも、この言葉好きだから」



そっかぁと、満足そうに笑う雄大。



こうして決まった曲のタイトルは



『キミの心の声を聞かせて』




たくさんの人の心に、届くように…。



願いを込めて歌うんだ。




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