キミの心の声を聞かせて
「智樺…好きだよ…」
雄大のハニカミながら真剣な眼差しで言った言葉を、胸の一番奥に大切な宝物として閉じ込めた。
消えることのないこの一瞬をいつまでも永遠に忘れないように。
「あたしも…雄大が大好き」
真っ赤になりながら言ったあと
もう一度雄大の顔が近づいてきて、あたしはゆっくりと瞼を閉じた。
遠くの方で鳥が力強く羽ばたき未来に向かって飛んでいく空の下。
あたし達は、互いに手を握りしめて
心に触れるような、優しくてキュンとくるキスをした。