キミの心の声を聞かせて
恥ずかしすぎて、耳まで真っ赤に染まっているのを感じていたら
「あっ!照れてる」
クスクスとイジワルっぽく笑う先輩の言葉にムカつきながらも、頬はドンドン赤く染まる。
「顔、真っ赤だよ。意外と照れ屋なんだ。お前」
からかうように言われて「照れてない!」と文句を言いながら、真っ赤に染まった顔を見られるのが恥ずかしくて
掛け布団を頭までスッポリと被せて顔を隠した。
「なんか、おもしれぇなぁ、お前」
アハハハと笑い声を上げて笑う先輩にムカつきを感じているはずなのに
どうしてなんだろう
「そんなに笑わなくてもいいじゃないですか!」
掛け布団に隠れたまま文句を言ったあたしの心はなぜか、今まで感じた事がない感情を感じていて
ちょっとだけ、心の奥がホッコリとあったかくなっているのを感じていたんだ。