キミの心の声を聞かせて
「…あのあと、どうなりましたか?あたしが倒れたあと…」

「あぁ…みんな帰っていったよ。お前の言葉、少しは伝わったんじゃないか?」

あぁ、叫んだことか…それなら、いいけど…。


いじめをする事が、どんなに馬鹿らしく最悪な行為だって気づいてもらえたら…それでいいんだけどね…。


「けど、あたし最悪ですね。気失っちゃうなんて…」


深いため息を吐きながら落ち込んでると
「そんなことないよ、頑張ったよ、お前」

そう先輩から言われただけなのに、胸が熱くなって泣きそうになって布団の中で鼻を啜っていると

「雄大くん、どう?」

突然、ドアがガラリと開く音と同時に、どこかで聞いた事がある声が聞こえてきて

掛け布団から少し顔を覗かせてみると


「あっ、中山さん!大丈夫?」



同じクラスの仲本美紀が、心配そうな顔であたしの顔を覗き込んだ。



「えっ!?なんで!?」


なんで、仲本さんがここにいるの?


それにいま、先輩の事を「雄大くん」って…。


2人、どういう関係なんだろう?


なぜか分からないけど、2人の関係が気になった。




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