キミの心の声を聞かせて
だけど月日が流れ、年が変わり、三年生になっても、いじめが止むことはなかった。


次第にエスカレートしていくいじめに、あたしの心と体は悲鳴を上げた。


過呼吸の症状が度々起こり、胃が痛みで締め付けられる。

そして、ある日の朝。右足が動かなくなっていた。


いつまでも起きてこないあたしを心配して様子を見にきた母

母の顔を見たあたしの涙腺は崩壊したように涙が溢れ出した。


「おかぁ…さん…。あしが…あしが…うごかないよ…」


「どうしたの!?」


慌てる母とは逆に、あたしの心は、もう1人でいじめで悩まなくていいんだと

そう思っていた…。



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