キミの心の声を聞かせて
病院での診断は精神的なものによる一時的なもの。
すぐに動くようになると言われた。

五体満足で産まれたのに。このまま一生動かなきゃいいのにと罰当たりな事を考えていた。



診断通り、足は翌日には動くようになり、また地獄の世界に行くあたし。


それでも、少しは心が軽くなったのは、ランドセルの中に母の手紙が入っていたから。


母から、担任の先生宛てへの手紙。


足が動かなくなった事で、あたしの我慢の限界は超えた。

いじめにあっていた事をすがる思いで母に話した。


泣きながら…震えながら…。


「死ねと言われて死にたくなった」と…

「学校くんなって言われて悔しかった…」


「きたないって言われた…」


絞り出すような声で言った…



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