キミの心の声を聞かせて
静まり返った誰もいない北校舎を1人歩いていると、 なんだか、ちょっとだけ怖い気がした。
部室は、確か…三階の一番奥にある部屋だったよね?
記憶を辿って部室がある方向に近づいていくと、低いドラムの音が聴こえてきた。
これって…先輩だよね?たしか、ドラムって言ってたし。
あっ…ギターの音も聴こえてくる。キーボードも…。あの人達もいるんだ。
ドキドキしながら少しずつ大きくなっていくドラムの音に引き寄せられるように歩いていくと
見覚えのある光景が見えてきて。
『軽音部』
の文字が見えてきた。
あった。ここが軽音部の部室だ。