えがおのしずく。
「だ、大丈夫です…」


あたしは避けるように後ろへ一歩下がった。


「恵美ちゃん、早く勉強しよ。」

「あ、うん。じゃぁ…あそこ座ろっか。」


あたしたちは一番後ろの席に座わることにした。

あたしは先生に顔を見られないように歩く。

あのときのあたしの顔はたぶん、真っ赤だったと思うから…
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