えがおのしずく。
「お願いしまーす。」


あたしは塾のドアを開けた。

辺りを見渡しても誰もいない。


「おー未来ちゃん。今日は早いねー」

「え、今日って30分早く始めるんじゃないんですか?」

「ううん、そんなことないけど。」

「恵美ちゃんってば!」

「あ、もしかして恵美?」

「はい…じゃぁ、あたし30分後にまた来ます。」


仕方なくあたしは帰ろうとドアに向かった。
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