えがおのしずく。
桜の花を見ながら散歩していると、後ろから物音が聞こえた。


「カサカサ……」

「何!?」


後ろを振り向くと黒色の子犬があたしに近づいて来ていた。

とことこ草むらの中を歩いている。


「わ~かわいい子犬ー。」

「ほんとかわいい。あ、首輪してる…迷子かな?」


あたしはしゃがんで黒色の犬を抱き寄せた。

そのとき昔のユキを思い出す。
< 170 / 411 >

この作品をシェア

pagetop