えがおのしずく。
「…お願いします…」


いつもの席にいない。

雪先生の声がしない。

…いないんだ。

それに気づくとあたしは少し落ちこむ。

うつむきながら入っていくと後ろの辺りに何か見えた。

あたしはゆっくり頭を起こす…


「ゆ…!」


手で口を押さえた。

声を出したらいけないと思った。

一番後ろの席で雪先生が、

眠っていたから…

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