えがおのしずく。
あたしはゆっくり近づいて行った。

雪先生の前まで行くと、急に心臓が速くなる。


「…雪先生…?」


呼びかけても起きない。

よほど疲れているらしい。

そのときあたしの手が勝手に動き出した。

そして雪先生の髪をなでる…

サラサラの髪…


「雪先生…」


小さくつぶやく…

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