えがおのしずく。
「卒業式ってこの高校でする卒業式!?」

「うん…」

「あと少しでするんだよ?」

「うん…ダメかな…?」

「ダメに決まってんじゃん!チャンス一回しかないし、もしふられでもしたら…あ、ごめん…」


すると恵美ちゃんが麗華ちゃんの肩に手を置いた。


「未来が決めたことなだからそんなに言わない。」

「だって…」

「…応援してやろうよ。」


恵美ちゃんのその言葉はあたたかくて、不安な気持ちを吹き飛ばす。

麗華ちゃんの気持ちも、あたしの気持ちも…

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