えがおのしずく。
その言葉は校舎にはじかれ、何度も何度も繰り返された。

さっきまであったざわめきが急になくなる。

そしてみんなの目線があたしに向けられた。


なんだか怖い…

すっごく怖い…

もしかしてあたし、大変なことしちゃった…?

どうしよ…


今さらそのことに気づき、顔を赤く染める。

それ以外、することがなかった。
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