大切なもの
1
窓辺から外を見た。
優しい風が頬を撫でる。
あったかくて、柔らかくて、なんとも言えぬ心地よさ。
私はその心地よさに浸っていた。
向かえには、大きな桜の木がある。
今は春の真っ盛り。
これでもかと言うように、立派に美しく咲いていた。
時折、桜の花びらがこちらへと舞ってくる。
まるで、春の雪みたい、なんて事を考えてしまった。
(・・・いよいよか・・)
私は大きく伸びをした。
大きく深呼吸もした。
今日は高校の入学式がある。
新たなスタートを切る瞬間(とき)だ。
どんな仲間がいるのかな?
どんな先生になるのかな?
などなど、頭をよぎる期待や不安は数知れず。
もう何も考えない方が楽かも、と勝手に考えていた。
「美羽(みう)ー!朝御飯できたわよー!」
一階からお母さんの呼ぶ声が聞こえた。
「はーい!」
私は元気良く返事をした。
優しい風が頬を撫でる。
あったかくて、柔らかくて、なんとも言えぬ心地よさ。
私はその心地よさに浸っていた。
向かえには、大きな桜の木がある。
今は春の真っ盛り。
これでもかと言うように、立派に美しく咲いていた。
時折、桜の花びらがこちらへと舞ってくる。
まるで、春の雪みたい、なんて事を考えてしまった。
(・・・いよいよか・・)
私は大きく伸びをした。
大きく深呼吸もした。
今日は高校の入学式がある。
新たなスタートを切る瞬間(とき)だ。
どんな仲間がいるのかな?
どんな先生になるのかな?
などなど、頭をよぎる期待や不安は数知れず。
もう何も考えない方が楽かも、と勝手に考えていた。
「美羽(みう)ー!朝御飯できたわよー!」
一階からお母さんの呼ぶ声が聞こえた。
「はーい!」
私は元気良く返事をした。