大切なもの
リビングのテーブルの上には、おいしそうなご飯が並んでいた。
しかし、和風な朝食に加え、一つひときわ目立つ洋食が。
「・・・なんで今日だけケーキが?」
私はそれを指さしながら母にたずねた。
それは小さくて真っ白なショートケーキだった。
上にはイチゴがちょこんとのっている。
「あらそれ?今日は入学式だから、お祝いとしてちょっとしたデザート買ってみたの!おいしそうでしょ?」
お母さんは明るくそう言った。
そう言った母の気遣いがとても嬉しい。
ただ、今までそんなもの無かったから、少し驚いてしまって。
「ありがと!いただきまーす!」
私も明るくそう言って、手を合わせた。
朝食を済ませ、髪を整え、服装も正す。
真新しい制服に、ちょっと心がはずんだ。
用意ができたら、朝のテレビ番組を見る。
占いだけ必ず観ることは日課になっていた。
『さぁ~て、今日の順位はこちら!!二位はみずがめ座、三位は...』
「えー!!今日十位とか、なんかすごく嫌なこと起きそうー・・・」
お母さんは十位だったらしく、一人で嘆いていた。
しかし、私のふたご座はなかなかでてこない。
ついに最後まで出てこなかった。
しかし、和風な朝食に加え、一つひときわ目立つ洋食が。
「・・・なんで今日だけケーキが?」
私はそれを指さしながら母にたずねた。
それは小さくて真っ白なショートケーキだった。
上にはイチゴがちょこんとのっている。
「あらそれ?今日は入学式だから、お祝いとしてちょっとしたデザート買ってみたの!おいしそうでしょ?」
お母さんは明るくそう言った。
そう言った母の気遣いがとても嬉しい。
ただ、今までそんなもの無かったから、少し驚いてしまって。
「ありがと!いただきまーす!」
私も明るくそう言って、手を合わせた。
朝食を済ませ、髪を整え、服装も正す。
真新しい制服に、ちょっと心がはずんだ。
用意ができたら、朝のテレビ番組を見る。
占いだけ必ず観ることは日課になっていた。
『さぁ~て、今日の順位はこちら!!二位はみずがめ座、三位は...』
「えー!!今日十位とか、なんかすごく嫌なこと起きそうー・・・」
お母さんは十位だったらしく、一人で嘆いていた。
しかし、私のふたご座はなかなかでてこない。
ついに最後まで出てこなかった。