奥手な私と奥手な君
彼との交流
その日の夜
私はまだ岡山さんに返すメールの内容を考えていた
伊場君のメールは
「仕事結構忙しいからまだわからないの。せっかく誘ってくれたのにごめんなさい。」
ってごまかしちゃったけど
岡山さんへのメール
どうしよう
早く返したいのに
うまく表現できない
私文才ないのかも…
と、その時だった
ブー…ブー…
携帯が小さく震えた
ヒロミから電話がかかってきた
「もしもし…」
「あ!雅美!?どう??まっ君とのメールの感じは!!」
「あー…」
私のその一言で察しの良いヒロミはため息をついた
「雅美、あんたねぇ…まさかとは思うけどメールの返信何時間も悩んでたりしないよね?」
ぎくり
「図星でしょう。もー!!何やってんのよー!!」
「だってー;」
「だってじゃないよ!そんなに時間かけてたら嫌われてるのかな?とかうざいのかな?とか、向こう不安になっちゃうよ??」
ごもっともな意見で私は何も反論できない
「でも、ヒロミ?私…適当な返事したくないの。ちゃんと文章考えれば考えるほど頭の中ごちゃごちゃして訳わかんなくなっちゃうの;」
私は胸の内を思い切ってヒロミに言った
するとヒロミは
「なんでちゃんとした文章考えなきゃだめなの?」
と、きょとんとしていた