奥手な私と奥手な君

彼との距離

「さて、いきますか!!」


と、安部さんがヒロミとユイに声をかける



ガタガタと椅子を片付けるみんな






と、





「あっれ~!!?安部ー!!谷さーん!!」










「「うげっ…伊場達夫!!」」






なんてタイミング



バッドなのかかグッドなのか
伊場くんが偶然にもやって来たのだ



安心した反面
ちょっと残念…



くだらないギャグを飛ばしている伊場くん
苦笑いする安部さん
怒鳴るヒロミ
ヒロミをなだめるユイ


みんなが背景みたいに私の視界に入る
今、私の世界でピントがあってるのは




まっ君だけ







まっ君は伊場くんの方をみてクスクス笑ってる



あ、だめだ
今きゅん、ってなった



そう思って下を向く私に





「ちょっと…残念だったね」


って耳打ちしてくれた。

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