奥手な私と奥手な君
走り疲れて近くの公園にふらふらと入る。


無意識にブランコに座り込む。



雨で濡れたブランコが冷たくて心地良い。



空はまるで私の気持ちのように曇って涙を流している。



「うぅっ…うぇっ…」


雨が強くなってきた。

シンクロするように私の涙もぼろぼろこぼれてきた。



ブルル、とケータイ電話が鳴った。



びっくりして思わずケータイを落とす。


ガシャンと音をたてケータイが開いた。



表示された名前の主は私を今こんな気持ちにさせている張本人。





まっくん。





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