【完】卒業と出会い
あたしは思わず固まってしまった。



そこにいたのは、1人の男の子だったから…。



あたしと同じ年くらいかな…?



サバサバした黒髪に、キリッとしたブラウンの瞳。



その瞳と目が合い、一瞬胸が高鳴った。



この男の子…綺麗……。



こんな綺麗な男の子、初めて見た…。



「え、と…誰といわれましても…ですね…」



あたしがそう曖昧な返事をすると、男の子は立ち上がり、あたしに近寄ってきた。


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