【完】卒業と出会い
「あたしは学くんが好き。1年のときからずっと。いつもあたしは…学くんのことばかり考えてた」





最後だからか、佐々木の言葉が妙に胸に染みてくる。




でもやっぱり浮かぶのは、風見の嬉しそうな笑顔。






「気持ちは嬉しい。

だけど…ごめん。俺さ…やっぱその人のこと好きみたいだ」




そう言うと、佐々木はパァッと顔を明るくした。





「今、何て言ったの…?」



「…は?」




「"気持ちは嬉しい"って言ったの…?あの学くんが?」




佐々木はホントに嬉しそうに、そんな言葉を口にした。



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