Spirit of Dragon~断罪の炎編~
刹那――
「後ろッ!!」
ニイナが両手を口に悲鳴を上げた。
視線の先を合わすとデノホーンがこちらに向かって突進して来ているではないか。
すぐさま大剣を持ち上げ、地面に剣先を突き刺して衝突に備える。
ガイィィィン……!!
金属と竜の鱗の複合物と硬質化した皮膚とがぶつかり合うと轟音が響く。
猛進していたデノホーンは壁にでも当たったかのように軽い脳震盪を起こしたようだ。たっはっは、バカめ。
ぶんぶんと頭を振り、狂ったように雄叫びをあげ再度突っ込んでくる。
「あーっと、俺はこいつを何とかしとくからよ、お前はスキュラを何とかしといてくんない?」
「わ……、わかったわ」
ニイナがスキュラ二体と対峙し呪文を唱えるのを確認すると、俺は剣を挟んで向かい側にいるデノホーンの頭に大剣の横から右足で蹴りを食らわせてやった。
ぶふぉぉ、とか言って唾液を飛び散らすデノホーンはハッキリ言って汚い。
横に反れた頭部に今度は右拳を叩き突ける。更に二度三度と大振りに右拳をヒットさせ、右足を軸に左足で回し蹴りを放った。
回転を利用して四度目の拳打を頭部に入れると、さすがのデノホーンの巨躯も横に倒れる。
そして、仲間が倒れたと知り二匹目のデノホーンが俺に猛進してきた。
「後ろッ!!」
ニイナが両手を口に悲鳴を上げた。
視線の先を合わすとデノホーンがこちらに向かって突進して来ているではないか。
すぐさま大剣を持ち上げ、地面に剣先を突き刺して衝突に備える。
ガイィィィン……!!
金属と竜の鱗の複合物と硬質化した皮膚とがぶつかり合うと轟音が響く。
猛進していたデノホーンは壁にでも当たったかのように軽い脳震盪を起こしたようだ。たっはっは、バカめ。
ぶんぶんと頭を振り、狂ったように雄叫びをあげ再度突っ込んでくる。
「あーっと、俺はこいつを何とかしとくからよ、お前はスキュラを何とかしといてくんない?」
「わ……、わかったわ」
ニイナがスキュラ二体と対峙し呪文を唱えるのを確認すると、俺は剣を挟んで向かい側にいるデノホーンの頭に大剣の横から右足で蹴りを食らわせてやった。
ぶふぉぉ、とか言って唾液を飛び散らすデノホーンはハッキリ言って汚い。
横に反れた頭部に今度は右拳を叩き突ける。更に二度三度と大振りに右拳をヒットさせ、右足を軸に左足で回し蹴りを放った。
回転を利用して四度目の拳打を頭部に入れると、さすがのデノホーンの巨躯も横に倒れる。
そして、仲間が倒れたと知り二匹目のデノホーンが俺に猛進してきた。