Spirit of Dragon~断罪の炎編~
マグマを思わせるその球は紅く、チリチリと大気を焦がしながら敵に当たる。
『イ゙イ゙いいいアあぁぁぁアぁアああああ!!!!』
生み出された小さな太陽は全ての物を溶かし、消滅させていった。
その熱量はすさまじく、超超高熱により魔法に耐性のあるスキュラですら一瞬で焼き尽くしてしまう。
効力を失った火炎球は大きさが収縮していくと、文字どおりパッと消えた。
後には家が一軒は建ちそうなほどのクレーターが残るだけ。
「うひゃぁ……えげつねぇ技」
戦いの終わったニイナは俺の方を見ると無言で近づいて来た。
「おつかれさ……いでぇっ!!!何しやがんだコノヤロ!」
ガツン、と鈍い衝撃が脳天を襲った。
「何しやがんだ、じゃないでしょ!」
「あ?」
ビシィと来た方向へ指をさし、
「あんなバカでかい大剣を投げといてよくそんな事言えるわね」
怒気をはらんだ口調で言うニイナ。
ちょっと待てコラ。
「スキュラ二体のうち一体をやっつけてやったんだぞ」
「やり方ってのがあるでしょうが。もしあたしに当たったらどうすんのよ?」
「あたってないから大丈夫だ!そこまで下手じゃねえよ」
「ちょっ……そーゆー……」
「親切だ!」
キッパリそう言い放つ俺にニイナは肩をガクリと落とし、もういいわ、とため息をついた。
いいや、俺は間違ってなどいない!断じて!
拳を握りしめ心の内で勝利を決め込む俺であった。
『イ゙イ゙いいいアあぁぁぁアぁアああああ!!!!』
生み出された小さな太陽は全ての物を溶かし、消滅させていった。
その熱量はすさまじく、超超高熱により魔法に耐性のあるスキュラですら一瞬で焼き尽くしてしまう。
効力を失った火炎球は大きさが収縮していくと、文字どおりパッと消えた。
後には家が一軒は建ちそうなほどのクレーターが残るだけ。
「うひゃぁ……えげつねぇ技」
戦いの終わったニイナは俺の方を見ると無言で近づいて来た。
「おつかれさ……いでぇっ!!!何しやがんだコノヤロ!」
ガツン、と鈍い衝撃が脳天を襲った。
「何しやがんだ、じゃないでしょ!」
「あ?」
ビシィと来た方向へ指をさし、
「あんなバカでかい大剣を投げといてよくそんな事言えるわね」
怒気をはらんだ口調で言うニイナ。
ちょっと待てコラ。
「スキュラ二体のうち一体をやっつけてやったんだぞ」
「やり方ってのがあるでしょうが。もしあたしに当たったらどうすんのよ?」
「あたってないから大丈夫だ!そこまで下手じゃねえよ」
「ちょっ……そーゆー……」
「親切だ!」
キッパリそう言い放つ俺にニイナは肩をガクリと落とし、もういいわ、とため息をついた。
いいや、俺は間違ってなどいない!断じて!
拳を握りしめ心の内で勝利を決め込む俺であった。