Spirit of Dragon~断罪の炎編~
肩を震わせる少女はこぼれる涙をぬぐおうともしなかった。
話は終わり、少女の嗚咽が店に響いていた。
いや、少女の嗚咽だけでなく――
おっちゃんを始め、この店に来た傭兵やら剣士やら魔道士までもが俺の後ろでギャラリーと化し鼻をすすっているではないか!!
なんなんだこいつら。
「よーっし。んじゃま、龍退治とでも行きますか」
俺は立ち上がり、少女の頭に手をのせサラサラとした金の髪をなでてやった。
少女は驚いたように俺を見上げ、
「あの……ただのあたし……の私怨になってしま……ヒック……ですが」
まだむせび泣く少女の言葉は断片的だった。
「んぁ?んなもんお前さんの涙が理由だろ。女が涙を流した。
それ以外に戦う理由なんざねぇよ。そうだろ?野郎どもぉ!!」
『オォォォォ!!!!』
ギャラリー一同、鬨の声を揚げた!さーて行きますか、と俺は意気揚々と店の入り口に来たあたりで、
「頑張れよぉ、ロイン」
「俺たち応援してっから」
「倒して新聞のれよ!!新聞!!自慢するから」
「その娘泣かせたりしたらアレだかんな!アレ!」
思い思いの言葉を発するギャラリー一同!
話は終わり、少女の嗚咽が店に響いていた。
いや、少女の嗚咽だけでなく――
おっちゃんを始め、この店に来た傭兵やら剣士やら魔道士までもが俺の後ろでギャラリーと化し鼻をすすっているではないか!!
なんなんだこいつら。
「よーっし。んじゃま、龍退治とでも行きますか」
俺は立ち上がり、少女の頭に手をのせサラサラとした金の髪をなでてやった。
少女は驚いたように俺を見上げ、
「あの……ただのあたし……の私怨になってしま……ヒック……ですが」
まだむせび泣く少女の言葉は断片的だった。
「んぁ?んなもんお前さんの涙が理由だろ。女が涙を流した。
それ以外に戦う理由なんざねぇよ。そうだろ?野郎どもぉ!!」
『オォォォォ!!!!』
ギャラリー一同、鬨の声を揚げた!さーて行きますか、と俺は意気揚々と店の入り口に来たあたりで、
「頑張れよぉ、ロイン」
「俺たち応援してっから」
「倒して新聞のれよ!!新聞!!自慢するから」
「その娘泣かせたりしたらアレだかんな!アレ!」
思い思いの言葉を発するギャラリー一同!