Spirit of Dragon~断罪の炎編~
てっ、てめぇらああああ!!他人事だと思いやがって。しかもアレって何だ!?
「あの、ありがとうございます」
「いいっていいって。それより、そんな格好でドンパチやりに行くつもりか?」
少女は自分の手や胴体、足を不思議そうに眺めた。
先ほども言ったがこの子……肩から腕が、太ももから下が全てさらけ出しちゃった何ともしぇくしぃな服装をしているのだ。
「ダメ?」
「だっ……だめに決まってんじゃねぇか!!守れよ!!それ、全然守れてねーじゃん。むしろまず隠す事から考えろよ。隠しなさい」
「…………いやらしい」
なっ!?
「いやらしい事なんか考えてないよ!?」
疑いの目をむける少女。
だああああ!なんだその目は!
「あなただって、普通の服じゃない」
言われて俺は自分の今の格好を見た。
動きやすいダメージ加工のある色の濃いジーパンに、さっきここに来る途中で買った可愛い柄のついたシャツ。
それまで着ていた上の服は“バゲージ”と呼ばれる魔法で空間転移させた旅用カバンに放り込んでおいた。
「俺は戦いに来たわけじゃねぇから今はラフなの。ま、お前さんの装備は後で買うとして――あっ」
「なに?」
「名前なんつーんだ?」
名前も知らずに信頼もクソもあったもんじゃない。言われて少女もはっ、と気付く。
「ニイナです。ニイナ=アシュレイド」
「俺はロインね。はいよろしく」
ニイナと俺は外に出てまだ人通りでにぎわう街の中に入っていった。
「あの、ありがとうございます」
「いいっていいって。それより、そんな格好でドンパチやりに行くつもりか?」
少女は自分の手や胴体、足を不思議そうに眺めた。
先ほども言ったがこの子……肩から腕が、太ももから下が全てさらけ出しちゃった何ともしぇくしぃな服装をしているのだ。
「ダメ?」
「だっ……だめに決まってんじゃねぇか!!守れよ!!それ、全然守れてねーじゃん。むしろまず隠す事から考えろよ。隠しなさい」
「…………いやらしい」
なっ!?
「いやらしい事なんか考えてないよ!?」
疑いの目をむける少女。
だああああ!なんだその目は!
「あなただって、普通の服じゃない」
言われて俺は自分の今の格好を見た。
動きやすいダメージ加工のある色の濃いジーパンに、さっきここに来る途中で買った可愛い柄のついたシャツ。
それまで着ていた上の服は“バゲージ”と呼ばれる魔法で空間転移させた旅用カバンに放り込んでおいた。
「俺は戦いに来たわけじゃねぇから今はラフなの。ま、お前さんの装備は後で買うとして――あっ」
「なに?」
「名前なんつーんだ?」
名前も知らずに信頼もクソもあったもんじゃない。言われて少女もはっ、と気付く。
「ニイナです。ニイナ=アシュレイド」
「俺はロインね。はいよろしく」
ニイナと俺は外に出てまだ人通りでにぎわう街の中に入っていった。