一匹狼と天然子羊
それから昼休み、私は又みぅの所へ来ていた。
学校がある日は毎日来ているような気がする。
みぅが茂みから出てきた。
私がみぅの名前を呼ぶと、みぅが此方にやってきた。
「いつからみぅって名前になったんだ?」
吃驚して振り返ると、そこには案の定弘人くんが立っていた。
「弘人くんが学校に来てない間だよっ」
「ふ〜ん、もっとかっこいい名前つけれねぇのかよっ。ゴメラとか」
「この子女の子だよっ?」
「そうなのか?」
「うん、そうだよっ」
「ホントだっ!息子ついてねぇやっ」
「弘人くん下品だよっ!」
私は真っ赤になりながらそう言った。
「あ、すまんっ」
「もうっ!」
私はみぅを下に降ろすと、怒りながら教室に向かった。