幼なじみなんて二度と言わせねぇ

尚紀side


「恋菜は?」

「ん?・・・あ。また翼先輩と帰ったよ」

「・・・そっか。さんきゅ」

「尚紀どうすんの?」

莉奈が真剣な目で俺を見てくる

「どうしようもねぇよ」

「諦めんの?ずっと好きだったのに?」

「それは・・・てか、俺が原因で恋菜は男嫌いになったみてぇだし」

そう。全ては俺のせいなんだよ

「ま。今は見守るしかないか。あの2人を」

莉奈が見てる方を見ると・・・


窓越しに恋菜とその隣を歩く翼先輩・・・

笑えるよな・・・
一週間前まではあそこに俺がいたのに
ま。ただの幼なじみとしてだけど


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