幼なじみなんて二度と言わせねぇ
信じてもいい?
恋菜side
『・・・』
「・・・?・・・どうした?」
『これ以上は・・・』
これ以上話したら私が壊れてしまう
二度とあの日のコトなんか思い出したくない
あの日尚紀と離れた後のコトなんか・・・
「そっか」
『あの・・・』
「ん?」
『離してくれませんか?』
さっきから先輩は私を抱きしめたままだ
確かに安心して話せたけど・・・やっぱ男は・・・
「なぁ・・・赤城」
先輩の声が1トーン下がった
「あいつのコトまだ好きなのか?」
『あいつって・・・』
「赤栗尚紀・・・」
尚紀・・・?
『・・・今は男ってもの自体が無理です』
「ふーん」
『あの・・・だからはなし「赤城さ・・・」
人の話を聞け!!
「俺と付き合わない?」
・・・・・・・・・・・・はい?
先輩・・・聞いてました?
今アナタの前で男ってもの自体が無理って言いましたよね?