アタシはアナタだけのお姫さま!?



「マジでいてぇーなぁ...」



黒崎クンは軽くアタシを睨むような目つきで見てる気がしたので、
怖がりなアタシは目を瞑って頭を何度も下げる。



「痛くて、歩けねぇーだろーなぁ...」


ぇ...
アタシのせいで、…ですか??



「誰かさんの、せいで。」



ぁ…アタシだね。それ。


アタシはしゃがんで黒崎クンに背を向けた。


「あ?何?」


後ろから黒崎クンの声が聞こえる。



「乗ってください...
保健室まで負ぶって行きます…」



アタシはそー言うと、



「は?意味不。ありえな。」



冷たい声が聞こえる。



「無理でも怪我させたのはアタシだし、このままじゃだめでしょ!」



「は?!お前何やってんの?!」



アタシは後ろを向きながら床に座り込んだ黒崎クンの腕を引っ張って、

無理やりアタシの背中に乗せていた。



アタシは立ち上がり、一番近い道のりをダッシュして、保健室に向かう。



「おぃ!!」


黒崎クンが後ろで何か言っている。




あ、やっぱちょっと無理があるかも…
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