アタシはアナタだけのお姫さま!?



「言ったら…力ずくで、…逃げます。」


は…?



「あははははは!!
ウケる。最高!お前。
やれるもんなら、やってみろよ。」



やべぇ…コイツ、まぢウケる。

天然通り越して、ただのバカじゃん、アホかよ。



「んー…ッ」


力一杯手を俺の手から逃れようとしているのが分かる。


でも、こんなに力、弱いのか?

こんな力で、俺の力に勝とうと言うのかよ。




「こんな力じゃ無理だよ。
宮川サン♪」


俺は上からそう言ってみると、顔をまた少し赤くして、

もう一度手を取ろうとしていた。



コイツ、おもしろ。笑


あ、
そうだ!



「手、離してやろうか?」



「ホントですか!?」


目の前にいる奴はパッとこっちを向き、
目が軽く輝いてるのが分かる。



「今週の日曜って暇か?」



「え…?ハイ、多分。」

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