冷たいプリンセス☆


その時少し妬いたけど、音弥なら大丈夫だと信じてた。


でも………


「音弥くん、これなぁに?」


「音弥くん、一緒に行こうぉ」


「音弥くんっ」




うんざりだった。


何をするのも音弥ばっかり。


親友の麻裕子も


「ちょっとっ!菜月いいのっ?あんた彼女でしょ?」

「………清水さんは仕方ないよ………転校生だし」


「はぁ………知らないから」


麻裕子もあきれてた。



それからも、清水さんは音弥にくっついて来た。


一緒に昼食を食べていた時も、


「音弥くん、私も一緒に食べていい?」


なんて言って、私の存在はないように音弥と話していた。



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