冷たいプリンセス☆
一人の男と清水さんがベッドの脇に現れた。
考えなくてもわかった。
急いでベッドを出ようとしたとき、男に腕を捕まれ、押し倒された。
あいにく、先生もいなければ生徒もいない。
私は必死で声を出そうとしたけど、ハンカチのようなものを口に入れられ、声が出なかった。
「言ったじゃない。別れてって。別れないアンタが悪いんだから。」
清水さんは勝ち誇ったように笑った。
「っ………ゃたす………け」
「早くしてよ。音弥くん連れて来るから。」
え?
嘘………やめて………
「んふふ。勘違いするよね、こんな姿を見たら。」
私は、必死で首を横にふった。
「ふんっ!別れないアンタが悪いって言ったでしょっ!」
そう言って、出て言った。