冷たいプリンセス☆
まさかの再会
ーーーーコンコン
社長室をノックした。
あぁ~緊張してきた。
「どうぞ。」
「失礼します。」
扉を開けて、中に入り一礼した。
顔を上げて挨拶をしようとした時
手に持っていたモノを全て落としてしまった。
だって……目の前にいる整った綺麗な顔の人物を忘れるはずがなかった。
「ぇ……」
相手も驚きながら私を見つめた。
ま…さか………
社長って………音弥のことだったの?
「菜月さん?」
中にいた秘書課の先輩、佐野(サノ)さんに声をかけられハッとした。
「ぁっ……」
私は急いで落としたモノを拾い上げた。